長い出張は夢幻か。東京にかえってきていつもの職場生活を送っています。
昨日から、先週の間に貯まった仕事の山をせっせと片付けているわけで・・・。
今日は画像もなく回想で申し訳ないのですが、久々に私にヒットした温泉宿があったのでその紹介を・・・。
そのお宿は、秋田新幹線の角館と田沢湖の駅の中間ぐらい、国道46号線から小さな看板をたよりに、細い道を入っていきます。踏切を横切りしばし進むと、そこからは約6kmに及ぶ山の中の砂利林道。電線と砂利道だけが心細い気持ちを支えてくれます。どれほど走った頃でしょうか。突然、目の前にこの宿が現れるのです。
抱返り渓谷の上流、神代ダムの奥にこの夏瀬温泉・都わすれがあります。
この周辺には魅惑の温泉でもある乳頭温泉郷もあり、この温泉の存在に興味をもちつつも立寄り湯を逃してきた温泉なのです。
まず、びっくりするのは、こんな何もないようなところに、現代風高級旅館。いや、別荘のような建物が現れ、しかも、いつくるかわからない客を秋田美人のスタッフが入り口の外でずっと待っているのです。
私が訪れた時刻は15:40。近くの看板に日帰り入浴9時から15時という文字をみつつも、もう終わっちゃいましたか?と聞いたら、微笑んで「のれんを入れ替えているので16時まで待っていただければどうぞ!」って言ってくれたのです。
土曜にもかかわらず、日帰り客を迎えてくれるなんて、これだけでうれしいじゃありませんか。
時間があるので、宿の近くの渓流にかかる吊り橋へ・・・。ダムの放流中ですごく流れが速いけど、川底まで見える美しさ。そして、水はターコイズブルー。足元には名前はわからないけどスミレなどの山野草が花を咲かせています。見上げれば、若葉の緑。宿のあたりは沢山の桜の木がありました。きっと、紅葉や桜の花の時期にきたら最高でしょうね。
16時。出迎えてくれた美人が早速なかへ案内してくれました。館内ではお香のかおりがしました。そして、クラシカルな音楽が・・・。
入浴料500円を払って、いざ浴場へ。内湯は男女別でヒバで囲まれた熱湯・温い湯のふたつの浴槽。露天風呂は日替わりだそうですが、私はラッキーなことに入る事ができました。
お湯はやわらかい弱アルカリ硫黄泉。とてもあたたまります。
久々に私にとって当たりの温泉をみつけました。ちょっとしか触れていませんが、まちがいなくスタッフの対応や施設のあちらこちらにおもてなしの心があふれていて、もう一度、しかも、今度はゆっくり泊まってみたい温泉宿なのでした。
ちなみに帰ってから調べたら、さすが・・・。お値段もご立派。
でも、客室も10室しかないし、部屋に露天風呂まであるらしい。
親孝行に、記念に泊まってみる事をおすすめします。
ただし、大自然のなかにポツンとある宿なので、虫嫌いの方は無理でしょうなぁ。
(乳頭温泉郷の妙の湯さんの姉妹宿です)
夏瀬温泉 都わすれ のホームページ
http://www.taenoyu.com/natuse-top.html